高級なハサミを使えるのは

高級なハサミを使えるのは

一般的に良い品だ、と言われるものは値段も高くなるものです。美容師のハサミも同じことでしょう。はさみの装飾とかブランドとか、という事で値段が高くなる、というのは別の話として、良い切れ味のよいハサミを買おうとするとやはりそれなりに値段も高くなるものだと思います。ですがもしも自分が働いている美容室がハサミは自分で用意しなくてはいけない、つまり自腹なのだとしたら、まだお給料の少ない若くて経験の少ない美容師となると、なかなか高価なハサミを買う事は難しいでしょう。そうなってくると自分の経験値も低くてそもそものテクニックも身についていないのに、持っているハサミもあまり良いものではない、というような状況が生まれてしまうのではないでしょうか。良く包丁の切れ味に関して、あまり料理の経験のない人には、誤って指を切ってはいけないのであまり切れ味のよくない包丁を持たせた方が良い、という人もいますが、逆に良く切れる包丁にしておかないと、尚更うまく切る事が出来ない、という人もいます。それと同様に、まだそもそも技術が無いのだからそんなに高価なハサミを持たなくても良い、という考え方はよくないかもしれませんね。お客さんにしてみれば、技術も良くない、使っている道具も良くない、ではその美容師の魅力は半減してしまうでしょう。弘法筆を選ばず、という言葉がありますが、美容師たちが口をそろえて言うのは、値段の高いハサミを使っているからと言って、その美容師がとてもテクニックの良い美容師だ、と決めつけるのは間違いだ、という事です。20万円とか30万円とかという高級なハサミを使っているから、といってその美容師が良い美容師だ、とは限らないんですね。特にお客さんにとってはそれは実感出来る事だと思うんです。なぜならお客さんの殆どはハサミの価値と言うのは解りません。ハサミにとって肝心な刃の部分が物凄く良い素材のものだったり切れ味が良いものだったり、というハサミなら確かにそのハサミは良いハサミですが、そうではなくてグリップ部分に工夫が施されているとか、有名ブランドとコラボしているとか、という事でハサミの価格が上がるのであれば、それはもはや髪を切ってもらうお客さんにとっては、あまり関係のない話になります。美容師の皆さん自身がそのハサミを持っている事に満足してい理う、という話になるでしょう。ですから高級なハサミを持っているという事が、全てお客さんのヘアスタイルの出来栄えに反映される、とは限らないような気がするんですね。シンプルで価格もそこそこのハサミであっても、カットしてくれる美容師さんとの時間が楽しく、仕上がりにも満足できるならそれで十分ですよね。門前仲町 美容院